ブログ

気密性能について④

2018年3月29日|カテゴリー「スタッフブログ
前回の続き・・・ 4部作になってしまいました!
気密性能を上げると何がいいのか「c.ひとの健康に関すること」


c.ひとの健康に関すること


人の健康に関することとして、

まず断熱性能ありきの内容になりますが、気密性能が高いと、

暖房している部屋とそれ以外の部屋の温度差が小さくなります。

 

日本でヒートショックが原因でなくなられる方は年間約一万人を記録すると言われております。

ヒートショックとは、一般的に10度以上の急激な温度変化に対して体内の血圧が一気に上昇、

その結果として血管や意識に支障を来たしたり、最悪の場合死に至る症状です。

 

根本的な改善は気密工事だけでは不可能と言えますが、

解決に際し、必要なエネルギーを軽減したりと、

対策をする上で必須の内容になってくると考えられます。

 

 

また、他にも人の健康に気密性が関与することはございまして、

計画換気と言われる内容に関係しています。

 

24時間換気」と言う言葉を、家造りを検討しておられる方なら聞かれたことがあると思いますが、

そもそもこの法律はまさしく「ひとの健康を守る」為の法律なのです。

 

別のお話になりますが、昨今住宅建材や新素材などが流行、流通、一般化する中で、

その新しい素材(石油製品やシンナー系接着剤など)に対するアレルギー反応が確認され、

数多くの疾患者を出しています。


一般的には「シックハウス症候群」と言われている疾患です。

医療の内容については私から語ることは出来ませんが、

この疾患に対して国が定めた制度が「24時間換気」なのです。

 

24時間換気の意図としては、2時間に一回、室内の空気が丸ごと外部の空気と入れ替わることで

住宅に使用されている危険な物質(TVOC)を外部に排出、室内の空気環境を保全しようという物です。

 

もちろん、正確に2時間に一回入れ替わる事が望ましいので、

設計段階では経路の確認や空気の流れ、排気量や給気量の計算をして個数と設置場所と決定していきます。

(「法律上どこかに付いていればいいのです」というのは非常に不親切かつ不適切な法解釈ですので気をつけてください)

 

ですが、実はこの計画換気が計算通りに稼働している建物は非常に少ないのです。

 

換気方法には3種類あり、

・第一種換気

・第二種換気

・第三種換気

と、それぞれ呼びます。


これら3種類は、換気扇をどこに付けるかにより分類されています。


まず一般的によく使用される第三種換気とは、

排気する換気扇だけを設置し、給気をプロペラの付いていない自然換気(給気口)に

任せるという内容です。


住宅には基本的に使用しませんが、第二種換気というのはその逆で、給気のみを換気扇で行い

排気する部分は排気口が開いているといった内容です。

 

第一種換気は、給気、排気ともに換気扇で行うものです。

 

第二種と第三種については室内の気圧を利用した換気方法であることから、

例えばどこかの窓が開いていたりすると計画通り給排気経路の空気を入れ換えてくれません。


第一種換気に関しては、計画換気の経路は通りませんが、強制的に空気を入れて、

また、出しておりますので換気扇廻りの空気は移動してくれるような状態になります。

 

さて、今はイメージをしやすいように窓をあけましたが、

気密がとれていないと言うことは、小さな窓が開いているのとほぼ同じ解釈になります。

もっと悪いのはその隙間がどこかしこに存在するため、排気用の換気扇を回して換気をしようとしても、

入れ替わるのは換気扇の廻りの空気だけです。

 

これでは折角経路も計算して空気の流れを設計したのに全く換気が出来ません。

 

隙間があるなら換気扇で換気できなくても大丈夫じゃないのかと言われると、

確かにそうかもしれません。

 

歴史的建造物のように、冬でも通風を取っているような状態の建物であれば、

空気が停滞して人体に被害を出すということは考えにくいでしょう。

そういった建物は通風をすることによって構造材の保護もしておりますので、

一石二鳥かも知れませんね。

 

ただし、その場合は相応の隙間が必要になってくるため、冬場の寒さや、夏場の暑さについては

堪え忍ぶ覚悟をしなくてはなりません。

 

 

 

ここまでお話をして何なのですが、

気密の数値は高ければそれでOKと言うことではありません。

数値だけを追いかけるのであれば、気密用部材や性能の安定した吹き込み断熱材など、使いさえすればそうなるというような商品を使えばそれ相応の数値まで引き上げることが出来るでしょう。

 

そこに意味がないわけではありませんが、結局のところC値は「建物全体」を通した隙間の大きさであるため、局所的に隙間の多い、気密のとれていない部屋や箇所があるとなると、数値はよくても「快適」や「健康」には結びつきません。

 

気密工事は決して簡単な工事ではなく、現場監督者と現場施工者の高いスキルと経験、また高い意識と丁寧な仕事が要求されます。

 

気密工事をすれば、気密住宅になるわけではありませんので、

その部分に関して、こだわりがおありであれば注意してください。

 

「気密工事オプション対応」という様な施工者に気密工事は出来ないと言っても過言ではありません。

 

 

以上、長くなりましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました。

まだまだお話したいことはたくさんございますが、それはお会いした時に・・・


以上、増田でした!



・・・・・・京都・大津市の無添加・自然素材の注文住宅は株式会社棲み家で・・・・・・


気密性能について③

2018年3月26日|カテゴリー「スタッフブログ
前回のブログの続きです。気密性能を上げると何がいいのか「b.建物の健康に関すること」


b.建物の健康に関すること

 

こんな事を耳にされたことはないでしょうか。

「解体の時に壁をめくってみるとグラスウールなど

袋系の断熱材にカビが生えていて大変なことになっていた。」

 

実際によくある状態だと思います。

おそらくその場合の半分以上が木材も目に見えるダメージを受けていたりします。

 

実は、これは「袋系の断熱材はダメ」と言うことには直結いたしません。



例えばセルロースファイバーなど吹き込みの断熱材、しかもかなりの調湿効果を持つ素材であっても


上記状態に晒されればどこかの段階で同じ事になる可能性が考えられます。

 

言わずもがな、カビや腐れの大きな原因となったのは水分です。



カビの発生にはいくつか条件があります。

・温度

・養分

・湿度

などが大きな要因です。

 

温度に関しては壁体内はいかなる温度状況にもなり得ますし、

養分に関しては当の断熱材や木材そのものが養分となり得、コントロールは不可能です。

湿度に関しても結露現象が温度差によって起こる物だということなら

コントロールは不可能な様に見えますが・・・



この湿度、どこから来ていると思いますか?

 

実はほとんどが室内から壁体内に進入した水分なのです。

 

想像してみてください。



家の中で料理をしたりお風呂に入ったり、そもそも呼吸をするだけでも水蒸気は発生いたします。

 


その水蒸気が壁体内に入り、冷えた空気に晒されると、当然結露します。

これが壁体内結露と言われる現象です。

 

壁体内結露が発生すると文頭のように壁体内の木材や断熱材に致命的なダメージを与えることがあります。


断熱効果低下の危険

カビの発生による健康被害の危険

断熱効果の低下による一層の壁体内温度差→更なる結露

 壁体内の湿潤化によるシロアリ被害の危険性

 湿気による構造材のカビ、腐れ


・・・など、リスクを挙げ出すときりがありません。

 


しかも、壁体内のことなので、室内にいて気づける状態に来たときには

もうかなり進行している状態であることが考えられます。


(最近は防かびのクロスなども一般的になってきましたので

より一層壁体内の状態は気づきにくくなっております。)

 

ここで気密のお話に戻りますが、もうお気づきかも知れませんが、

壁体内の結露を防ぐ、または軽減する方法としては室内(生活空間)の湿気を壁体内に入れないことが、


一番わかりやすく効果的なのです。

 

壁体内の健康を考えるなら、過酷な状況にも耐えうる屈強な断熱材を選ぶ前に、壁体内の環境改善を

おすすめしたいのであります。




次回は 気密性能を上げると何がいいのか「c.ひとの健康に関すること」をアップします。





・・・・・・京都・大津市の無添加・自然素材の注文住宅は株式会社棲み家で・・・・・・

気密性能について②

2018年3月23日|カテゴリー「スタッフブログ
前回のブログの続きです。「気密性能が良いと何がいいのか。」


a.温熱に関すること

 

はじめに、「温熱」とは、暖かいとか寒いとか、そういう快適性に関することです。

 

 

分かりやすくするために分かりにくい説明をいたしますと意味がないので

ざっくりとご説明を差し上げますが、

漏気(ろうき:家の中から外に漏れていく、及び外から中に入ってくる空気)の量は、

    室内外の温度差

    外部の風速

    相当隙間面積(C値)

    換気方法(24時間換気)

に起因いたしますので、①に関連して断熱性能なども細かく言うと係わってきます。


ですので、実際の数字は各建物ごとに大きく違ってくるとは思いますが、

冬場の暖房状態の部屋で、風速は比較的よくある強めの風、第一種換気を使っていると想定した場合、


C5.0の場合、1時間で2回強、約230%の空気が入れ替わり、

C2.0の場合、1時間で1回強、約120%空気が入れ替わります。

C1.0の場合は、1時間で80%、0.2ともなると60%未満の空気しか入れ替わりません。

(※24時間換気は1時間に50%の空気が入れ替わるように可動しているとします。)

 

内外の空気が入れ替わると言うことは、温度も入れ替わることになりますので

(熱交換型の換気扇を使っても温度の中和は起こります。)

C5.0の場合では1時間の間に一気に20℃まで温度を上げて、上がったら窓を開放して

一度外気温まで冷やし、また20℃まで温度を上げて、また窓を開放して外気温まで冷やして、

そこから10℃くらいまで温度を上げたところで1サイクル。

というような感じになります(念の為に申し上げますがイメージです。)。

 

実際には継続して暖め続けることになるので壁や天井、床の蓄えた熱が暖房の不可を軽減してくれますので

上記の状況よりはかからないにせよ、似たようなことを暖房器具は行うことになるわけです。

 

日々の光熱費、暖房器具の寿命など暖房器具をハイパワーで稼働し続けることによる二次課題

(ガスファンヒーターであれば湿度、逆にエアコンであれば乾燥など)を

少しでも楽に、快適にしようと思えば気密性は無視できないのです。



次回は 気密性能を上げると何がいいのか「b.建物の健康に関すること」をアップします。





・・・・・・京都・大津市の無添加・自然素材の注文住宅は株式会社棲み家で・・・・・・

気密性能について①

2018年3月20日|カテゴリー「スタッフブログ

皆様こんにちは。

 棲み家設計の方の増田です。


今回から数回にわけて、私のうんちくを載せて行きたいと思いますが、長くなりますので、

3回ほどに分けて投稿していきたいと思います。


まずは「気密」に関して。


皆様は「C値」という言葉を耳にしたことはおありでしょうか。

 

別の呼び方で「相当隙間面積」とも呼ばれております。

 

要するに建物に空いている隙間の合計した大きさのことです。

 

C値は「0.5」「1.9」「5.0」といったように数字で表され、単位は[c㎡/]となります。

 

建物全体の隙間を建物の大きさで割って数値を出しますので、

値は小さい方が「隙間の少ない家」ということになります。

 

ちなみにですが、以前は「C5.0あれば十分な性能」と位置づけられた時代もありますが、

これは現代ではちょっと時代遅れな数値です。

 

現在の指針値は地域によって違いますが、北海道など寒冷地と呼ばれる地域で2.0

その他の地域では5.0を基準としています。


もちろんこれは最低限の基準値になりますので、「弊社はC5.0を確保しています!」

なんて事を謳っておられる工務店は存在しないでしょう。

 

大体がもっと小さな数値か、測定をしておられないかのどちらかです。

49ef72b19c9b2addea8db508ca9b00b713

一般的に耳にされる「高気密住宅」というもので、2.0R-2000と呼ばれるカナダの住宅性能基準では1.0

指針値となっております。

温熱先進国ドイツの「パッシブハウス」の基準値はなんと0.2です。


弊社最高値は0.25、最低基準値は2.0以下です。

 


さてこのC値ですが、よくこんな事を耳にします。

 

簡潔に

 

「わかりにくい!」

 

ですよね。

それはそうですよね。

 

C1.0です!よかったですね!」

 

と言われても、

 

「あぁ、そうなんですね。よかったんですね。」

 

としか返答できないですよね。

 

だって床面積1㎡に対して隙間の平面積が1c㎡です。

 

とか、

 

建物全体を通して全部の隙間がはがき半枚分の平面積です。

 

なんて言われても、重要な「快適性」に全く結びつかない!

ピンともこない!

 

私もこの仕事をし出した頃は「C値は2.0で高気密住宅!」くらいにしか捉えていませんでした。

 

ですが!

 

それでは気密の大切さも気密工事の大変さも、一切お伝えすることが出来ません!

 

という事で勉強したのであります。


次回は「気密性能が良いと、何がいいのか」という内容でUPいたしますので、お楽しみに♪







・・・・・・京都・大津市の無添加・自然素材の注文住宅は株式会社棲み家で・・・・・・



玄関ホールのご提案

2018年3月13日|カテゴリー「スタッフブログ
こんにちは、コーディネーターの方の増田です

先日、玄関ホールのイメージが分かりにくいという事で、
お客様からイメージパースをご依頼いただきました

確かに、収納部分の周りの壁の感じが平面図からでは
分かりにくいプランでしたので、立体にした絵をご用意いたしました!


プランすべては公開できませんが・・・一部のみ・・・
150

これだけだとイメージするのは、なかなか難しいですよね。

平面図だけだと、「収納」という部分が玄関ホールにポッコリ飛び出しているような感じがしますが、
それでは空間的に美しくない!
ということで、弊社の設計士が考えました・・・!!


237
収納から玄関先までの天井を落とし、そこに木板を貼ることで、
収納が出っ張っているという印象から、逆に引き戸の部分がへこんでいる
という印象になるようにご提案!!

間口が狭い京都ならではのお土地なので、幅がなかなか取りづらいのですが、
こうした少しの工夫で狭さを感じにくい提案をさせていただいております

「土地が細長い」とか、「変形している」とか、「なんだかいいプランに出会えない」
などのお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度㈱棲み家にもお声掛けください

初回から設計士がご対応しております



・・・・・・京都・大津市の無添加・自然素材の注文住宅は株式会社棲み家で・・・・・・

すてきな家具のたすかーたそるてさん

2018年3月8日|カテゴリー「スタッフブログ
こんにちは、コーディネーターの方の増田です

先日、北区で開催させていただいた完成見学会で、「たすかーたそるて」さんという家具屋さんに
ご協力いただき、家具の展示を行っていただきました

「たすかーたそるて」さんのホームページはコチラ!

IMG_2101

IMG_2110

家具が実際入ると、お部屋の大きさなどに現実味が出るので、お越しいただいたお客様にも
お喜びいただきました!!

何より、個人的にたすかーたそるてさんの長年のファンである私は
当日テンションあがりっぱなしでした

こちらのお住まいにとっても良く似合うすてきな家具・雑貨を展示してくださったので
IMG_2135

IMG_20751

家具ひとつひとつのおしゃれさ・こだわりもですし、
ディスプレイのかっこよさ・・・なかなか簡単に習得できる技ではありません・・・!!

コーディネーターをやっていながら、ディスプレイの面はまだまだ勉強が必要な私としては、
本当にあこがれてしまうわけです

そして、店主の山川さんご自身もいつもとってもオシャレ・・・
IMG_2111

IMG_2127

家具も新しく計画したお住まいにあわせて購入すれば、よりいっそう癒しの空間になったり、
そのお家で過ごす毎日の気持ちが充実したりします。

大切なのは、建築の計画初期から家具の経費を見込んでおくこと。
もちろん弊社ではきちんとそれを見込んだご提案をさせていただいております

とはいえ、すべて買い替え・・・というわけにはいきませんので、
何かひとつ、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか??


・・・・・・京都・大津市の無添加・自然素材の注文住宅は株式会社棲み家で・・・・・・