漆喰の持つ抗ウィルス性について改めて調べてみました。

syousekkai

皆様こんにちは。棲み家設計の増田です。

 

 今日は最近よく耳にするウィルスと、しっくいの話をさせて頂こうと思います。


皆様はウィルスと漆喰がすぐに結びつきますか?

実は漆喰には抗ウィルス性が備わっています。

 各分野に分けて簡単にお話を差し上げようと思います。



1.抗ウィルス性ってなに?


抗ウィルス性と簡単に書きましたが、実際抗ウィルス性とは何のことでしょうか。

通常細菌などによる病気として発生する症状は、細胞が体内に入った異物に対して攻撃を行うために発熱などの形で出てきます。

しかしウィルスによる病気は(多数あるので例外はあるかも知れません)少し違う部分があります。

 

 

 

 ウィルスが体に対して悪さをする(異物RNAを生成する)のは細胞の中に潜り込んでからなのです。

 

 細胞からすると、見るからに怪しい何か(細菌)ではなく、

気付いた頃には自分が侵されているような状態なのですね。イメージですが。

 

 抗ウィルス効果というのは、ウィルスが細胞内に潜り込むこの瞬間に、

何らかしらの方法で細胞にとりつくのを防ぐ効果のことを言います。

 

 ウィルスは細胞にとりつく際に突起を伸ばしそこから細胞内に進入しますが、壁を突き破るような暴力的な方法ではなく、偽のIDカードを使って進入するような方法をとります。

 

 なので、ウィルスといえどどの細胞に対してもとりつくことが出来ると言うわけではないのです。

 

 

抗ウィルス効果①

ワクチンなどの抗ウィルス剤は、この偽のIDカードを感知し撃退します。

余談ではありますがインフルエンザウィルスに対してワクチンが万全でないのは、インフルエンザウイルスが多種にわたるの偽のIDカードを生成するため、感知できるものと違う偽IDを持つウィルスは撃退が出来ないからです。

 インフルエンザウィルスは増殖スピードが速く、その際にかなり不安定なコピーを生成してしまうことがあります。

これを変異と呼ぶのですが、この不安定なはずのコピーが環境に適合してそのまま今までと違う形をコピーして増殖した時、「新型」と言われるIDカードが産まれるのです。

 

抗ウィルス効果②

 カテキンなどの成分に代表される抗ウィルス効果のメカニズムとしては、先ほどお話し差し上げた突起の部分を丸ごとカテキンの成分で覆ってしまうものです。

 IDカードではたとえづらくなりますが、無理矢理申し上げるなら特定の、ではなく全てのIDカードが物理的に機械に通らないようにすると言うことです。

 通常の酸素などは、この状態でも細胞まで届きますのでご安心ください。

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抗ウィルス効果③

さて、前述した二つの抗ウィルス効果と今回主題にさせて頂いた漆喰の持つ抗ウィルス効果はかなり違う点があります。

 

 この違いにより、体内にウィルスが入る前にやっつける事が出来ます。

 

 上述二つの抗ウィルス効果は、どちらも体内に侵入した後の話です。

城壁前の戦いな訳ですね。

 

 ではしっくいはどうやってウィルスに対抗するのか。

一番単純で乱暴な方法ですが、ウィルスを殺す、活動停止させる事によって抗ウィルス効果の名を冠しています。

 

漆喰の成分(PH値)はかなり強力な値を示しますので、生物にとって毒になる可能性があります。

 

 ですので、しっくいは城壁前の戦いには参加出来ません。ゴジラみたいに城壁ごと壊してしまう可能性があるからですね。

 なので国境の外で敵戦力の撃滅に励んでもらうのが漆喰の役割になります。


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室内などに付着、残留したウィルスを触れている箇所に関して死滅させてくれるので、

ウィルス感染へのリスクをかなり下げてくれるわけですね。

 

 ワクチンなどと違い、新種であるかどうかや、ウィルスの持つ弱点や対抗に関係せず作用してくれるのが優秀な点です。

 

 「消毒」と現されることもあるくらい、まさしく強行手段となりますが、

性質上、どうしても「予防策」としか成り得ず、体内に侵入した後は前述二つの方法によって対抗するしかありません。

2.しっくいとウィルスに関する実例

 

メカニズムについてお話をして参りましたが、

実際にそのように使われた歴史があります。

 

もう懐かしい話になってしまいましたが、「鳥インフルエンザ」や「口蹄疫」という事件を覚えておいででしょうか。

 鳥インフルエンザは2007年等、

口蹄疫は2009年、いずれも宮崎県で発生した伝染病です。

 

http://www.asahi.com/special/10004/SEB201101240005.html

 

http://www.asahi.com/special/kouteieki/SEB201006010002.html

 

 

記事にも書かれているとおり、

その際にも漆喰の原材料となる石灰がたくさん小屋などに散布されました。

 その後の効果などについては触れておりませんが、一定の効果があるものと見受けられます。

 

石灰は強アルカリであると言うことが消毒効果に繋がります。

なので使用環境を間違えると中和してしまい消毒効果を失うこともあるようです。

さすがに「万能」という訳にはいかないようですが、実績はこれで確認が出来ますね。


3.なぜ漆喰には抗ウィルス性が備わっているのか

 

 なぜ、というより、どのようにして、という説明になりますが、

先にも少しお話したとおり、漆喰の成分はかなり強力なアルカリ性です。

 

これを強アルカリ性といい、PHで現される数値は12以上です。

例えばこの強アルカリの状態の漆喰(塗る前に水と混ざっているの状態の時)に人の手で触るとどうなるか。

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荒れます。ひどい場合はただれを起こすこともあります。

 

酸はタンパク質を溶かすというのはなんとなく皆様もイメージに難しくないのではないかと思いますが、実は酸による加水分解よりもアルカリによる加水分解の方が強いのです。

 

詳しい話は脱線の一途をたどりますので致しませんが、生物、細菌、ウィルス共に強アルカリという環境の元では活動が出来なくなるのです。

 

 ウィルスを死滅させる程のポテンシャルを見せる漆喰(石灰)が、なぜ予防策にしか成り得ないのかというと、この強アルカリが身体の粘膜やタンパク質をも攻撃してしまうからです。

 

 

 先ほど消毒という言葉を出しましたが、消毒液も殺菌、殺ウィルス性を持ちますが、これは人間にとっても有害なため、消毒液は決して体内に入れてはいけません。

 

 ちなみに消毒用のアルコールにもおおよそ身体にダメージを与える何かが混入されていますので、絶対に体内にはいれないで下さい。

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4.私たちの生活への活用は? 


さて、ながながと分かりにくいお話を続けてきましたが、

ここまででわかったことを少しまとめますと、

 

・ウィルス感染への対抗策として漆喰のもつ強アルカリ性は頼りになる

・しっくいが作用してくれるのは身体へウィルスが侵入する前段階

 

確かなのはこの二つですね。

 

 

 活用の方法として提案できるのは、

空気の通り道になる場所をしっくいの強アルカリで空気洗浄する。

→部屋の仕上げを漆喰塗りにする

→生活範囲の近くに石灰を詰めた袋などを置く


身体に影響の出ない距離を保って肌身に触れず持ち歩く

石灰成分を含むシートが市販されているようです。これをマスクに仕込むなどすれば対抗の策にはなるかも知れません。※用途に対して安全の確認された物をご使用ください。


接触感染のルートになりそうな所に配置する。

→部屋の壁などもその一部ですね。

→ドアノブなどに設置する石灰混入のシートなども市販されているようです。

職場や店舗など、自身の注意だけでは予防策を万全にとれない場所などに設置するといいかも知れません。※用途に対して安全の確認された者をご使用ください。

 

 

 以上、小さな事ですが少しでもお役に立てればと、稚拙な知識ながら書き殴ってみました。

 

 とは申しますものの、確実な予防策は何よりも適切な方法による手洗いうがい、不要な外出や人と会う機会を見直すことです。

 

 なかなか難しい立場の方もおられることとは存じますが、何卒皆様ご注意をなさって頂けましたらと存じますと共に、一刻も早い事態の急速を願っております。

 

株式会社棲み家  チーフデザイナー 増田 卓斗


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