気密性能について③

前回のブログの続きです。気密性能を上げると何がいいのか「b.建物の健康に関すること」


b.建物の健康に関すること

 

こんな事を耳にされたことはないでしょうか。

「解体の時に壁をめくってみるとグラスウールなど

袋系の断熱材にカビが生えていて大変なことになっていた。」

 

実際によくある状態だと思います。

おそらくその場合の半分以上が木材も目に見えるダメージを受けていたりします。

 

実は、これは「袋系の断熱材はダメ」と言うことには直結いたしません。



例えばセルロースファイバーなど吹き込みの断熱材、しかもかなりの調湿効果を持つ素材であっても


上記状態に晒されればどこかの段階で同じ事になる可能性が考えられます。

 

言わずもがな、カビや腐れの大きな原因となったのは水分です。



カビの発生にはいくつか条件があります。

・温度

・養分

・湿度

などが大きな要因です。

 

温度に関しては壁体内はいかなる温度状況にもなり得ますし、

養分に関しては当の断熱材や木材そのものが養分となり得、コントロールは不可能です。

湿度に関しても結露現象が温度差によって起こる物だということなら

コントロールは不可能な様に見えますが・・・



この湿度、どこから来ていると思いますか?

 

実はほとんどが室内から壁体内に進入した水分なのです。

 

想像してみてください。



家の中で料理をしたりお風呂に入ったり、そもそも呼吸をするだけでも水蒸気は発生いたします。

 


その水蒸気が壁体内に入り、冷えた空気に晒されると、当然結露します。

これが壁体内結露と言われる現象です。

 

壁体内結露が発生すると文頭のように壁体内の木材や断熱材に致命的なダメージを与えることがあります。


断熱効果低下の危険

カビの発生による健康被害の危険

断熱効果の低下による一層の壁体内温度差→更なる結露

 壁体内の湿潤化によるシロアリ被害の危険性

 湿気による構造材のカビ、腐れ


・・・など、リスクを挙げ出すときりがありません。

 


しかも、壁体内のことなので、室内にいて気づける状態に来たときには

もうかなり進行している状態であることが考えられます。


(最近は防かびのクロスなども一般的になってきましたので

より一層壁体内の状態は気づきにくくなっております。)

 

ここで気密のお話に戻りますが、もうお気づきかも知れませんが、

壁体内の結露を防ぐ、または軽減する方法としては室内(生活空間)の湿気を壁体内に入れないことが、


一番わかりやすく効果的なのです。

 

壁体内の健康を考えるなら、過酷な状況にも耐えうる屈強な断熱材を選ぶ前に、壁体内の環境改善を

おすすめしたいのであります。




次回は 気密性能を上げると何がいいのか「c.ひとの健康に関すること」をアップします。





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